フレンディのタイヤサイズと四輪駆動(4WD)(考察) |
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タイヤの記号の意味
はじめに、タイヤの側面に表示されているタイヤサイズの意味を説明する。例として取り上げるのは一般的な乗用車用のもの。
(例)205/60 R 15 88 H a b c d e f
各記号の意味は以下の通り。 a タイヤの幅をあらわす。単位は(mm)。例の場合、205mmなので、20cmちょっととなる。 b 扁平率をあらわす。単位は(%)。扁平率とは、タイヤの幅に対する断面高さの比のこと。この例の場合、タイヤの断面高さは、幅の60%に相当し、205×0.6=123mmになる。 c タイヤの構造をあらわす。R=ラジアルという意味。 d ホイールのリム径をあらわす。単位は(インチ)。例の場合15インチとなり、1インチが25.4mmなので、25.4×15=381mmになる。 e 荷重指数(ロードインデックス)をあらわす。タイヤに何kgまでの負荷をあたえることができるかということ。この数字が増えるほど負荷能力が高くなる。表を以下に示す。ちなみに88で、560kgとなる。 f 速度記号をあらわす。表を以下に示す。H=210km/hまでとなる。
(表)荷重指数の表(一部)
(表)速度記号の表
タイヤの直径を計算する
(例)205/60 R 15 88 H a b c d e f
a×b÷100×2+25.4×dとなる。 例の場合、 205×60÷100×2+25.4×15=627mm なお、この値は計算値で、実際の直径はメーカーなどによって微妙に異なる。正確な情報が必要な場合はメーカーのカタログなどを参考にするとよい。
インチアップなどするときには、この直径があまり変わらないようにするのが普通。上の例で、ホイールのみ16インチに変更すると、 205×60÷100×2+25.4×16=652.4mm と、直径が約25mm大きくなってしまう。スピードメーターにも若干誤差がでるし、タイヤがサスペンションまわりやフェンダーなどと干渉しやすくなるかもしれない。そんなわけで、扁平率を55に変更して直径を調整すると、 205×55÷100×2+25.4×16=631.9mm この場合だともとの627mmに対し、約5mmの違いでおさまる。扁平率50では、 205×50÷100×2+25.4×16=611.4mm といった結果になる。
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