フレンディのタイヤサイズと四輪駆動(4WD)(考察)

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四輪駆動(4WD)でタイヤサイズをあわせると(理論編)

 

(注意)この内容は、メーカーの推奨しないものです。危険を伴う場合もあります。管理者は責任を負いません。

 

 前のページでも紹介したが、ボンゴフレンディは、前後のタイヤサイズが違う。このことは、タイヤローテーションを不可能にしたり、4本組のお買い得なタイヤが利用できなかったりと何かと困ってしまうのも事実。また一方、指定サイズを守らなかったことにより車両火災が発生しているケースも複数ある(国土交通省のホームページなどを参考にしていただきたい)。ここでは、四輪駆動(4WD)のフレンディに、前後同サイズのタイヤを装着した場合、どうなるか。つっこんで言えば、ビスカスカップリングにどのような影響が考えられるのか、また、実際どうなのか考えてみる。

 まず、机上の空論から。基準(メーカー指定)は、前輪195/70−15(654mm)、後輪215/65−15(660.5mm)。なお、ここでの括弧内の値はタイヤの直径(計算値)だ。まあ、あくまでも計算値なので実際とは微妙に異なる。さらに、メーカーやシリーズによっては、195/70−15と215/65−15とで直径がぴたりと同一になっているものもある。とはいえ単純化を図るため、以降は計算値を前提としてはなしを進める。

 最初に、メーカー指定サイズに思いっきり背いた場合を考えてみる。例えば、前輪に195/50−15(576mm)、後輪に215/7−15(682mm)だとどうだろう。直径で10cm位違うので、車高が前後で5cmばかり異なる。まあ、車高はおいといて・・。

この例の場合で、タイヤが舗装道路上を真っ直ぐ走行すると(タイヤは路面を滑らないものとする)、直径の小さな前輪は、後輪よりも多く回らなければならない。回転数の比率は、前輪:後輪で、682:576。おおよそ1.18:1.0だ。つまり後輪が1回りする間に前輪は1回りと18%回ることになる。この差を吸収するためには、ビスカスカップリングを滑らさないといけない(前輪と後輪とでデフの減速比を変えて調整すればいいが、現実的ではない)。もっとも、カップリングはコーナリングで生じる程度の、短時間の前後の回転差を吸収できるようなものではあるが、長時間回転差を吸収し続けるとその吸収されたエネルギーは熱に替わり、発火等の恐れが・・。また、常時エンジンやパワートレインに負荷がかかるのでいいことは何もない。

 ここで再び基準に戻って、メーカー指定サイズの計算値だとどうだろう。前輪(654mm)で、後輪(660.5mm)だと、回転数の比率は前輪:後輪で、660.5:654。およそ1.01:1.0だ。ほとんど差はない。なお、この微妙な差を吸収するためにデフかトランスファで前後の減速比を変えているかというとそうでもなさそう(少なくともカタログ上では減速比の違いはない)。従い、ごく微妙な違いは問題なさそうだ。また、これを裏付けるために、あらゆる条件を考えてみた。

まず、タイヤの直径自体、メーカーやシリーズが違えば、外径は微妙に異なってくる。例えばあるタイヤメーカーの○○○というシリーズの場合、195/70−15(661mm)、215/65−15(661mm)であり直径は同一。同じメーカーの△△△だと195/70−15(655mm)、215/65−15(661mm)である。なので、必然的に前後のタイヤ直径の微妙な違いは起こりうる。次に、車両への積載状態。多人数乗車の場合などは、どちらかというと後輪側に荷重がかかり、タイヤがへこむだろう(どれくらいかはわからないが)。最後に、応急用タイヤを使用した場合。標準タイヤよりも小さいが、パンクしたときは使わざるを得ない(使い方に制約条件はあるし、デフギヤでその影響が半分にはなるが・・)。

 こういったことを踏まえ、総合的に判断すると、フレンディの四輪駆動(4WD)で前後のタイヤサイズをあわせても問題なさそう。なお、これはカップリングに与える影響に限ったことであり、走行安定性云々については判断できないが。

 重ね重ねにはなるが、これはメーカーの推奨しないものであり、基本的にはメーカーの指定を守るべきである。判断は自己責任で。

 

 

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