自動車メンテナンス

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タイミングベルト交換

 

 タイミングベルトは、吸気、排気それぞれのバルブを開閉させるためのカムシャフトを駆動する重要な部品だ。耐久性向上のため、材料等吟味され、しっかりと作られているが、あくまで「ベルト」であり、走行による磨耗や経年劣化のため、定期的に交換する必要がある(おおむね10万キロ程度の走行あるいは10年が目安)。走行中にこれが切れると、走行不能になり、場合によってはバルブ、ピストン等を損傷することもあるので気をつけたい。

 

 今回の交換はフリーダ乗りの「ブルーオーバル」さんに情報提供をいただいている。ブルーオーバルさん、ありがとうございます。なお、対象は2500ディーゼルです。また、交換作業は安全を確保の上、自己責任にて行ってください。

 

<以下、情報提供内容>

 ネットオークションで9990円(送料込み)でベルトとテンショナーがセットになったものを買いました。特に変わった道具は使っていません。強いてあげればテンショナー固定にネジロック剤を使うくらいです。文中に出てくるボルトナットのサイズはネジ部の径ではなく、使用工具のサイズです。

 

 車体のリフトアップは完全に立ち上がれるほど揚げられないのであれば、なるべく低いほうが作業は楽です、もちろんスライダーで滑り込める程度ですが。

できれば「ここもっといて」と手伝ってくれる人がいたら、かなりはかどります。手伝いは力も要らないしほとんど汚れないので、女性でよいです。

 

1、アンダーカバーを外します。(写真@)黄丸囲みの分は車体側にネジがきってありますから、表から緩めるだけで外れます。赤丸の分は後ろ側のカバーと繋げるためにボルトナットの組で止まっているので、供廻りを防ぐために裏から抑えてやる必要があります。ここは全て10mmです。

 

アンダーカバー取り外し

 

2、後の作業のためにこの黄丸12mmのボルトをはずし、パイプを自由に動かせるようにします。オイルなどは漏れてきません。(写真A)ちなみにこのボルトはネジ部のかかりが少ないようなので、戻しで締めこむときはなめないよう注意してください。私はなめてしまいましたが、メス側が貫通なので長いボルトに換えて事なきを得ました。

 

オイルポンプ周り

 

3、同じく後のために、この太いパイプを外します。インタークーラーからの戻りパイプです。8mmのボルトを緩めクランプを完全に浮かし、パイプを抜きます。若干オイルが垂れる場合がありますから、注意してください。(写真B)

 

パイピング

 

4、室内側からアクセスするため、左右シートを完全に跳ね上げ、サイドブレーキメンバーも外します。シフトレバーは前側に残し、配線類は後ろにメンバーとともに跳ね上げるようにします。完全に外さなくても、タイベルカバーが抜き取れるスペースがあればよいので、跳ね上げるだけでよいです。

 

5、左側から見た写真C、黄囲みの部分がタイベルカバーです。全て8mmのボルトで止まっています。

 

タイミングベルトカバー(左側)

 

6、再び下からです。(写真D)囲みがタイベルカバーです、この細い金属のパイプが邪魔なので黄丸の12mmボルトを外しておきます。写真はすでに外れています。この写真で見える下側のプーリーがクランクシャフトの位置で、この通りファンベルト類を外すことなく、タイベルカバーは外れます。

 

タイミングベルトカバー(正面)

 

7、右側から見た写真E、囲みが3で外した太いパイプが繋がっているパーツです、この金属パーツも邪魔なので黄丸4本外し(10mm2本、12mm2本)、パイプごと外します。この4本を外すと金属製ガスケットがそれぞれ外れますので、紛失や破損に注意してください。

 

パイピング(サージタンク周り)

 

8、7の作業で、パイプと金属パーツが繋がったものは完全にフリーになりますので、ひねるようにしながら上に抜き取ります。下のほうが広いのですが、金属パーツが干渉しやすいので、上が抜き取りやすいと思います。

 

9、写真はないですが、8mmボルトを全て外し、タイベルカバーを外します。作業エリアが狭いので、短めのエクステンションや、短めのラチェットハンドルがあったほうがやりやすいです。左よりの上方向に外れてきます。多少変形は出来ますので、ぎりぎりですが抜き取ってください。

 

 スムーズに行けばここまで30分くらいです。

 

 いよいよ、タイベルはずしです。ここからは写真がないので、模式図で説明します。

 

1、下図@は前から見た図です。触るのはカム側プーリーとテンショナーです。

 

タイミングベルト全体図

 

2、後の作業のためにマーキングをします。見る位置によって変わると困るので、視線方向を固定するために、センターの17mmボルトを目標にプーリーとケースの2箇所にマーキングします。図Aはカム側、図Bはポンプ側です。ポンプ側は動きませんが、その確認のためにも必要です。

 

タイミングベルトカム側 タイミングベルト燃料ポンプ側

 

3、次にテンショナーのスプリングを外します。見た目より弱いスプリングですが、作業エリアが狭いので多少コツがいります。普通のスプリングはずしを持っている方はそれでもよいですが、狭いので使いにくいです。こんなときは私はステンワイヤーを使っています。スプリングのフック部分にワイヤーを通し、十分な長さをとって輪っかにします。そして手元をバイスプライヤーで挟みくるくるとねじり、適当にねじれたところでそのまま引っ張りずらして外します。弱いのであっけないほど簡単です。この方法なら外れた勢いで飛んでいくこともないのでお勧めですよ。

 

4、次はテンショナーそのものを外します。14mmですがネジロック剤付で硬くしまっているので、かなり力が要ります。同じく作業エリアが狭いので、怪我に注意してください。ここが1番外れにくいところです。テンショナーを外すとタイベルが外れます。

 

5、新しいタイベルをつけます。(図C)楕円で示した部分にテンションがかかっていますから、そのままでは付きません。このまま付けた張り方だと、タイミングが狂います。そこでカム側プーリーを5度ほど矢印方向に戻すと、プーリーの歯とベルトの歯が合って収まります。手では戻りませんので、センターの17mmボルトにレンチを掛け戻します。普通のメガネレンチでは車体と干渉するかもしれませんので、立ち上がりのないストレートのタイプを持っていればそれがよいです。

 ここで新しいテンショナーを付け(ネジロック剤使用)、スプリングも外したときと同じ要領で装着します。ワイヤーは切ってください。その後逆にカム側プーリーを回しマーキングとあわせてやると、楕円の部分は、ピンと張ります。

 これで交換終了です。ポンプ側カム側両方のマーキングが狂っていないことを確かめてください。

 

タイミングベルト完成

 

 交換作業は10分くらいです。

 後はバラシと逆の手順で戻して終了です。戻しは1時間ほどかかるかもしれません。

以上バラシ交換戻し、休憩もいれ3時間くらいです。プレッシャーがかかる作業ですので、十分休憩をとりながらのんびりやってください。

 

 

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